リスケと借換とのちがい
こんにちは!東京・新宿・高田馬場のファーストベース行政書士事務所が融資に関してリスケと借換とのちがいの説明をいたします。
リスケとは
リスケとは リ・スケジュールの略語ですね。通称リスケと言います。スケジュールを変更するときや計画を組みなおすという意味で会社などビジネスの場面で一般に使われている言葉ですね。
金融面、資金繰りなどで使われる場合はどうでしょうか。認定支援機関やコンサルタントから「では、リスケを検討されてはいかがでしょうか」などといった会話があるかもしれません。この場合のリスケとは、金融機関からの借入金の返済条件の変更、つまり返済の猶予を指します。
借換との違いは
リスケも借換も債務者の返済の負担を軽減する目的で行われます。大きな違いは、借換は新たな融資の実行です。この借換を行う事業者は金融機関から新しく融資が受けられるのです。新たな融資を受けられない事業者に対して、既に実行されている融資の条件を変更するのがリスケです。貸出条件の変更です。新たな融資をうけられないとは、経済的な信用力が無いということです。信用力が無いという事はどういうことでしょうか。仮に借換融資をおこなったとしても返済できそうにもないと金融機関が判断しているのです。
毎月の返済額の負担が大きく、資金繰りが困難になったと感じている事業者が、当面の間返済金額を減額していただき、その間に事業を立て直す」というような条件変更がリスケです。
一方、借換は、事業者の返済負担が軽くなるように、つまり資金に余裕を持たせるために新しく融資を実行して、従来の貸出を返済します。「借換融資」とよばれるものです。「借換融資」の実行については金融機関との取引関係に関して問題が生まれるものでは無いのです。
契約面では、借換融資の方は金融機関と新たな契約を結びます。これに対しリスケついては
今ある契約を変更することになります。貸出条件の変更です。金融機関とは「条件変更契約書」というものを締結します。
そして計画の提出です。借換融資の方は金融機関から計画の提出は求められませんが、リスケのほうは計画の提出が必要です。リスケ計画とよばれますが、中小企業庁で設けた制度に関しては「経営改善計画」と呼ばれています。この計画により返済をどのように行っていくのかをプランニングして金融機関へ説明するのです。
事業者が経営改善計画の策定を進めるにあたり、認定支援機関が支援することになっています。
ポイント振り返り
どちらも返済負担を軽減するのが目的ですが、事業者の状況に応じてどちらを取るかが決まってきます。現金の過不足といった資金繰りに注意して手遅れとならないよう早めに対策を打つことがとても重要です。
とはいえ資金繰り等将来の見通しといった計画策定や実績の管理などは、なかなか事業者だけでは手が回らないところかもしれませんね。できるだけ早めに認定支援機関に相談するのが良いと思います。
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